二級建築士になるには?試験の内容や対策を徹底解説

 私は建築会社で設計や施工の仕事をしています。今回は、二級建築士になるための条件やメリット、試験の内容や対策などについて紹介したいと思います。

二級建築士とは

 二級建築士とは、建築物の設計や施工に関する知識や技能を持ち、国家試験に合格した資格者のことです。二級建築士は、一級建築士に比べて設計や施工の範囲が制限されますが、それでも多くの建築物に関わることができます。

二級建築士になるには、以下のいずれかの条件を満たす必要があります。

  • 建築系の高等専門学校を卒業した場合、卒業後2年以上の実務経験が必要です。
  • 建築系の専修学校や短期大学を卒業した場合、卒業後3年以上の実務経験が必要です。
  • 建築系の大学や大学院を卒業した場合、卒業後1年以上の実務経験が必要です。
  • 建築系の学校を卒業していない場合、5年以上の実務経験が必要です。

 実務経験とは、建築物の設計や施工に関する仕事をしたことを指します。実務経験を証明するためには、勤務先の証明書や作品の写真などを提出する必要があります。

二級建築士のメリット

二級建築士になると、以下のようなメリットがあります。

  • 建築物の設計や施工に関する専門的な知識や技能を身につけることができます。
  • 建築物の設計や施工に関する仕事の幅が広がります。
  • 建築物の設計や施工に関する仕事の報酬が高くなります。
  • 建築物の設計や施工に関する仕事の信頼度が高くなります。
  • 建築物の設計や施工に関する仕事のやりがいが高くなります。

 二級建築士は、一級建築士に次ぐ建築士の資格です。一級建築士になるには、二級建築士の資格が必要です。一級建築士になると、さらに多くの建築物に関わることができます。二級建築士は、一級建築士を目指すためのステップとしても有効です。

 

二級建築士試験の内容

 二級建築士試験は、毎年10月に行われます。試験は、筆記試験と実技試験の2つの部門からなります。

筆記試験は、以下の5科目からなります。

  • 建築法規(50分)
  • 建築構造(50分)
  • 建築設備(50分)
  • 建築計画(50分)
  • 建築構成(50分)

筆記試験は、すべてマークシート方式で行われます。各科目の合格点は、毎年変動しますが、おおよそ60点以上です。筆記試験の合格者は、実技試験に進むことができます。

実技試験は、以下の2科目からなります。

  • 建築設計(6時間)
  • 建築施工(6時間)

実技試験は、試験官が出題する課題に対して、設計図や施工図を描くことを求められます。実技試験は、筆記試験の合格者の中から抽選で選ばれた人だけが受けることができます。実技試験の合格点は、毎年変動しますが、おおよそ70点以上です。実技試験の合格者は、二級建築士の資格を取得することができます。

 

二級建築士試験の対策

 二級建築士試験は、建築物の設計や施工に関する幅広い知識や技能を問われる難易度の高い試験です。試験に合格するためには、以下のような対策が必要です。

  • 試験範囲を把握する。試験範囲は、建築士法建築基準法などの法令や、建築物の構造や設備などの基礎知識や、建築物の計画や構成などの応用知識などが含まれます。試験範囲は、毎年変更されることがありますので、最新の情報を確認することが重要です。
  • 過去問を解く。過去問を解くことで、試験の傾向や出題形式を把握することができます。また、自分の弱点や誤解を見つけることができます。過去問は、公式サイトや書籍などで入手することができます。
  • 模擬試験を受ける。模擬試験を受けることで、試験時間を管理する。試験時間は、筆記試験では各科目50分、実技試験では各科目6時間です。試験時間内にすべての問題に回答することができるように、時間配分や解答順序を事前に考えておくことが重要です。
  • 試験当日の準備をする。試験当日は、試験会場や交通機関の確認、必要な持ち物の準備、体調や精神状態の管理などをすることが重要です。試験会場には、試験開始の30分前に到着することが望ましいです。

 以上が、二級建築士試験の内容や対策についての紹介でした。二級建築士試験は、建築物の設計や施工に関する専門的な資格です。二級建築士になると、多くのメリットがあります。二級建築士に興味のあ る方は、ぜひ挑戦してみてください。私も応援しています。

 

 

参考文献