計装機器 二線式と四線式の違いについて

流量計。画像 3/4

 

目次

1. 計装機器とは?

 計装機器は、産業プロセスの計測や制御に使用される機器の総称です。これらの機器は、温度、圧力、流量、レベルなどの物理量を測定し、そのデータを使用してプロセスを最適化します。計装機器の正確な動作は、製品の品質や生産効率に直接影響を与えるため、非常に重要です。

2. 二線式とは?

 二線式計装機器は、信号と電源を同じ二本の配線で供給する方式です。一般的に4-20mAのアナログ信号が使用され、信号線と電源線が統合されているため、配線がシンプルで設置が容易です。この方式は、特に配線のコストを削減したい場合に有利です。

3. 四線式とは?

 四線式計装機器は、信号線と電源線が独立している方式です。これにより、電源供給と信号伝達が分離されるため、信号の品質が向上します。特に長距離配線や高精度が要求される場合に適しています。また、四線式は通常、デジタル信号を扱うことが多く、データ通信の安定性と精度が求められます。

4. 二線式と四線式の違い

二線式と四線式の主な違いは、配線の方法と信号品質です。以下にそれぞれの特徴をまとめます。

二線式の特徴

  • 信号線と電源線が一体化している
  • 配線がシンプルでコストが低い
  • 設置が容易である
  • 特にアナログ信号(4-20mA)を使用する

四線式の特徴

  • 信号線と電源線が分離されている
  • 信号の品質が高い
  • 長距離配線や高精度が要求される場合に適している
  • 通常、デジタル信号を使用する

5. まとめ

 計装機器の二線式と四線式にはそれぞれの利点と用途があります。二線式はコスト削減や設置の簡便さが求められる場合に適しており、四線式は高精度なデータ伝送が必要な場面で優れた性能を発揮します。用途に応じて最適な方式を選択することが、効率的な計装システムの構築には不可欠です。